私たちは、保護者が病気や死亡、児童虐待などで養育できない子どもを、2015年10月から「里親」として自宅で養育してきました。2020年7月には「ファミリーホーム」(小規模住居型児童養育事業)を開設し、これまで養育してきた里子ちゃんは30名以上にものぼります。
里子ちゃんを育ててきて感じることは、こどもの健全な成長のためには、里子ちゃんという存在をもっと地域の人たちに認知してもらい、その上で地域の方々から温かい眼差しを向けてもらえるような環境整備が必要だと感じていました。
里子ちゃんの認知を広げると共に、温かい目を向けてもらうための仕組みを作ろうと、2021年9月から「こども食堂」ラフテルを始めました。
こども食堂を運営してみて感じることは、子育て中の親も、近所のお年寄りも、参加者もボランティアの方々も、みんな人と人とのコミュニケーションを楽しんでいるってことです。この、人と人のコミュニケーションが楽しさの根本だなと感じました。
それなら、「ラフテル」が地域の人と人をつなげる役割を果たすことで、もっと子育てしやすい、住みやすい地域になればと、2023年8月に一般社団法人ラフテルを立ち上げました。
ラフテルが多くの人と人がつながるハブステーションのような場所になり、良い地域づくりの拠点になればうれしいです。
2021年9月23日
「こども食堂ラフテル実行員会」を立ち上げ
11月23日
「第1回こども食堂ラフテル」実施。(カツカレー100食)
2022年7月23日
クラウドファンディングで資金を集め、「こども食堂ラフテル夏祭り」
を開催。スガキヤのキッチンカーや模擬店などで食事を提供しながら、大道芸人によるパフォーマンスのステージも好評を博した。(来場者200人)
10月23日
近隣の商店や学習塾など5店舗と協力し、「ハロウィン仮装なぞときウ
ォークラリー」を開催。(来場者150人)
2022年12月14日
「プログラミング教室ラフテル」オープン
2023年4月23日
「春祭りキッズフリーマーケット」を開催。(来場者300人)
スガキヤのキッチンカー、模擬店、大道芸人によるマジックショーに加え、明野公園にて「キッズフリーマーケット」を開催。小学生を中心に10店舗が出店。
8月27、28日
「ラフテルキャンプ2023In若狭湾」開催。118人が参加し、海のアクテ
ィビティやキャンプファイヤーを楽しんだ。
8月30日
一般社団法人ラフテル設立
9月30日
「金山子育てフェス」にかき氷を出店。(来店者240人)
10月22日
「ハロウィン謎解きウォークラリー こどもフリーマーケット」開催
(来場者250人)
私はこども食堂や様々なイベントを通して、人と人がブドウのようにつながり合うそんな素敵な社会を思い描いて、ラフテルのロゴマークに託しました。
少子化、貧困、ワンオペ、孤立etc・・・地域社会には様々な課題が存在します。これまで、長年、地域社会を支えてきた、町内会や子供会などの既存の活動もコロナでずいぶん活動が縮小しました。そんなコロナ禍に産声を上げたラフテルの活動は、「こども達のために何かがしたい!」という近隣のボランティアの皆様に支えられながら、「ラフテルに来ると楽しい、おいしい」と言ってくれる参加者の皆様のおかげで、地域の人と人とが交流できるハブステーションのような役割を果たしています。
「楽しみたい」「喜ばせたい」「役に立ちたい」いろんな人の思いがブドウのようにつながる社会。そんな、人と人がブドウのようにつながっていく社会をイメージしながら、私たちの活動を続けていきたいと思います。
〒456-0071 名古屋市熱田区明野町21-4